【ライフハック】

2011年1月21日 (金)

論文の読み方3:精読の仕方と情報を整理する

英語論文の読み方の続きです。
前回のまとめも兼ねて、精読に必要なPCソフト(Windowsです)について紹介します。
PDF-XChange Viewer
論文はPDFファイルで入手し、それを閲覧しますが、ビューアーのソフトとして、PDF-XChange Viewerが最適だと思います。軽いソフトなので起動が速いことと、ハイライトや下線を引いたり、コメントを書き入れたりといった編集が出来ます。また1つの論文を読んでいてちょっと飽きて集中が続かない時、別な論文を読むことがありますが、タブ形式でファイルが扱われるので、1つのウィンドウで表示できてファイルの切り替えが容易です。
基本的にアブストラクト→序論→方法…と順番に精読していきます。序論、考察では先行研究の紹介の記述が多いのですが、自分にとって重要だと思われる記述はコピーしてememopadにペーストします。その際、僕はコピペした記述に下線を引いて、コピペしておいたことが分かるようにします。また著者の主張やとにかく重要だと思った部分もememopadにコピペしますが、黄色でハイライトしておきます。
また、細かいことですが、コントロールキーを押しながらマウスのスクロールボタンを回転させると拡大、縮小表示が簡単に行えます。だいたい150%から200%くらいに拡大して見ることが多いです。またページの表示ですが、画面に1ページ表示するのではなく、連続表示にした方が、ページの上部や下部の拡大表示がうまくいきます。

ememopad
論文の中の先行研究の紹介や、その他の重要な記述をまとめて整理するためのテキストエディタ(アウトラインプロセッサ)です。以前は僕は1つの論文につき、1つのememopadファイルを作成していましたが、同時にかなり多数の文献を読むようになり、いちいちememopadファイルを立ち上げるのは面倒なので、1つのememopadファイルで、読んでいる全ての論文の情報を書き留めることにしました。それでememopadの左側のウィンドウのツリー構造は、「統合失調症関連」とか「Dyslexia関連」などとテーマ別にカテゴリー化されて、一番下のツリーはファイル名にしています。読了した文献は「読了」と記しておくとわかりやすいと思います。PDFファイルのファイル名は研究者によって様々なポリシーがあるかと思いますが、僕は現時点ではその論文についての様々なカテゴリー名を中括弧[]で書いて、最後に第1著者のラストネーム、発行年としています。例えば[dyslexia][M系]Boden2007などという感じです。カテゴリーは、例えば疾患名や研究手法、主な注目している脳部位、などといった感じでしょうか。あまり長い綴り字のものは打ち間違うことがあるので短縮しています。例えばSchizophrenia→SCZ、magnocellular系→M系などという感じです。
ememopadの一番下のツリーは1つの論文の情報をまとめるページになりますが、まずPDFビューアーから、最後のReferenceを全てコピペしてememopadに貼り付けます。そうするとそのウィンドウの上からずっと文献情報になりますが、複数行、改行して、スペースを空けてください。文献を読んでいって、①知っておくべき先行研究、②自分が将来書くかもしれない論文で役に立つ英文記述、③この論文で初めて出てくる著者の主張やその他とにかくその時の自分にとって重要だと思った記述、を英文のままコピペします。そしてコピペした英文の上の行に簡単に一言程度で要約したものを日本語で書きます。この時に、その先行研究が当該テーマの重要な初出論文である(どの文献でも必ず引用されるような文献)であれば【初出】などとタグを付けておくと視認性が高まり後で調べる時に便利です。その他【重要】とか【役に立つ英文記述】などと書いておくと良いでしょう。コピペした英文記述の下の行には、正確な書誌情報を書きます。最初にPDFファイルからまとめて引用文献を貼り付けましたが、そこから引用文献を探して、コピペした情報の下の行に貼り付けます。このようにして、1行目は日本語でまとめたもの、2行目以降の複数行はPDFファイルからコピペした英文記述、その後の複数行はその英文の根拠となっている先行研究の文献の書誌情報、という格好になります(下図を参照)。

Paper1

それでここから先ですが、読み終わった後どうするのか、ということを書きます。
mindmanager
テキスト情報のカテゴリ分類の視認性に長けたソフトを用います。世間ではいわゆるマインドマップと呼ばれるものを作成するもので熱狂的に支持されている向きがありますが、マインドマップは認知科学をやっている僕からしても脳はこのような単純なカテゴリー分類で情報が貯蔵されているとは思いませんし、特段頭が良くなるとか創造性が増すという感じがしません。とにかくテキスト情報のカテゴリ分類と関係性の表現が優れている視認性の良い表現方法の1つであって、それ以上のものではないかなと思います。
それはそれとしまして、1本ではなく複数の文献を読んでからのほうが良いと思いますが、先行研究についての情報がかなり蓄積されてきます。完璧に長期記憶に保持されたら全く問題無く、とても素晴らしい事ですが我々はそうではありませんので、必要に応じて思い出せるように外に保持することが大切です。そこでmindmanagerを使って下図にあるように、ある大きなカテゴリー1つにつき、1つのmindmangerファイルを作成し、適宜下位カテゴリーを作成した後、1つの項目にはememopadファイルの1行目の日本語要約を貼り付けます。そしてここでコントロール+tキーを押すと、その項目についてさらにテキストで詳細に記述するウィンドウ(その項目についてのノート)が出てきます。この部分に、2行目以降の英文記述と引用文献の書誌情報をコピペします。このようにしてある当該テーマに関してどんな事が分かっているかが視認性高く網羅的に分かる、それぞれの根拠となる原著論文の書誌情報はどうなっているかも項目のノートを開くと分かる、さらに自分が将来論文に書くときに英作文の参考になる、という格好になります。

Paper3

といった一連の流れが精読した文献を将来の生産(論文執筆)を考慮して徹底的に生かす効率的な方法ではないかなと思います。

またオプションですが、僕はDDWINというEpwing形式の辞書をまとめて簡単に検索できるソフトを使っています。このソフトに英語辞書をあれこれ入れておいて、論文読むときにを立ち上げておきます。クリップボードから検索するというようにします。PDFファイルを読んで分からない単語があったときに、その単語の部分にカーソルを持って行ってダブルクリックすると、その単語だけ選択されます。そしてコントロール+cキーを押してコピーして、DDWINのソフトのウィンドウを選択すると検索されて内容が示されます。この作業は1,2秒程度で大変効率が良いと思います。(バビロンとかもっと速い辞書ツールも良いかもしれません)

Google desktopはPC内のほとんどのファイルを検索するのに役に立つソフトです。僕の使い方は、まず論文の情報を書き留めているemeopadを立ち上げて、それから最も下のツリーの見出しがファイル名になっているのですが、このファイル名を選択してコピーします。そしてコントロールキーを2回押すとgoogle desktopが立ち上がります(ショートカットキーです)。そこにペーストするとそのPCの中にあるそのPDFファイルがすぐに見つかります。このようにして、PDFファイルのあるディレクトリまで行って開くのではなく、ememopadからgoogle dektop経由で行く方が時間的にも速く、どこにおいても必ず見つかります。

dropboxは代表的なクラウドサービスの1つで複数のPCに特定のディレクトリをオンタイムで共有してくれる大変便利なソフトです。僕は大学や自宅のPC、出先ではノートPCで作業するので、複数台のPCを使います。それぞれの場所で論文を良く読むので、PDFファイルは全てdropboxで同期しているフォルダ内に入れておきます。ついでにememopadのファイルもdropboxに入れておきます。こうすると大学で読んで、保存して、帰宅して同期してくれて、同じ状態で開いて作業することが出来ます。ememopadもPDFファイルもローカルに保存されているので上記のようにgoogle desktopで検索して開くことが出来ます。

toyomaki

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2010年7月11日 (日)

Iphoneのアプリi文庫でEndnoteで収集した文献書誌情報のアブストラクトを読む

Endnoteは代表的な文献管理ソフトで主に投稿論文の文中での引用・貼り付けと、最後のセクションであるReferencesの引用文献の作成に用います。それぞれの投稿するジャーナルが指定する書式にあわせて簡単に書式を変えられるので非常に便利です。Endnoteにはそれ以外に文献収集にも威力を発揮します。Endnoteから検索語を入れて様々な文献データベースにアクセスして、文献の書誌情報を収集することができます。そしてレファレンス集のファイルとして保存して、論文中の引用文献の作成に用いることができます。

前からEndnoteを用いてどんな研究があるかを知るためにざっくばらんにキーワードを入れて文献の書誌情報を集めてプレビューの画面でアブストラクトを表示して、それを次々読んでいくということをやってきましたが、できればこれをiphoneでできればと思っていました。たぶん一般的な方法としては、Endnoteでアブストラクトを含めたoutput style(自分の場合はAnnotated)を選択して、文献をコピーします。そしてWordなりテキストエディタで貼り付けてそれを保存して、メールで添付するなり、Dropboxに入れるなり、FTPで転送するなりしてiphoneに入れて閲覧するというやり方があると思います。しかしこれだと文字サイズが固定になっていて、ピンチアウトで拡大してもほとんどのテキストが画面外に行ってしまうので、素早くさっと読むことが難しいです。
理想的には
Endnoteでコピーしたものをテキストファイルとして貼り付けて保存したものをiphoneで読み込ませたい
iphoneで開いたときに文字サイズが可変で全テキストが画面内に収まること
ページが切り替わる仕様になっている
ブックマーク、もしくは前回開いたページから表示される
ということですが、できそうでできないんですよね。

ブックリーダーのStanzaや、Goodreaderは使えないわけではないんですが、前者はファイルを準備するのが面倒であるし、後者は非常に小さく文字サイズが固定なのでピンチアウトせざるを得ません。
それで、最近購入したi文庫だとこれらが解決できてかなり便利かなと思ったので、ブログで書いた次第です。

i文庫は有料のブックリーダーのアプリです。
青空文庫などの電子ブックを閲覧する有名なソフトですが、これを使って理想的にテキストファイルが読めることが分かりました。
i文庫では、テキストのフォントや文字サイズ、背景色などが選べて、ブックマーク機能もありますし、ブックマークをつけないで閉じても、起動すれば前回のページが開きます。
例えば下記の写真は、文字サイズが「小」でフォントは明朝体(ゴシックは見づらい、、)です。指で左に触れれば前のページ、右に触れれば次ページに進みます。

Photo

ちなみにpubmedを使うんだったら、PubsearchやPubMed on Tapというアプリがあって、それぞれフル版のものとフリー版があって、フリー版しかいじってませんが、使い勝手は悪くないですね。今回のやり方をするよりもこれらのアプリを使った方がもっと高機能な使い方ができるかもしれません。またいつかレビューしたいと思います。

toyomaki

2010年1月24日 (日)

図書、論文を裁断機、ScansnapでPDF化する

僕はすっかり論文などをPDF化して読むようにしています。
最近、裁断機を入手することができ、もともとあったScansnapをもちいて自分の持っている書物をPDF化しているところです。
Scansnapと裁断機はAmazonで調べると、非常によく抱き合わせて購入されている物品であるので、ライフハックを実践している人たちはよくやっていることだと思います。
実際にこれらの使い方にについて多くの情報がありまして、今回の僕の記事は全く新しい話はありませんが、備忘録的に記録しようと思います。

本や論文をPDF化する(論文はそもそもPDFファイルで入手することのほうが多いですが)ことのメリットは物理的側面と情報処理的側面の2つがあります。

①物理的な側面のメリット

蔵書や論文で空間を占拠しなくてすむ。
蔵書や論文の管理について、当然ながら図書は書棚、論文などはパンチで穴をあけてファイリングするなり、クリアファイルに入れて管理するなどします。
当然量が増えればそれだけスペースを要しますし、そうなると必要なものを取り出すときにもよっぽど計画された管理をしていないと時間がかかってしまいます。
またよくあることですが、この論文は今は精読するつもりになれないがいつか読むことになるかもしれない、人からもらった論文だから興味無くても捨てるのは難しい、という心理的に是非がつけられないので取っておくことがあります。
そういうことで、図書や論文が物理的に空間を占め、また量が多いほどアクセス効率が悪くなります。
それで、図書や論文を裁断機で整形された紙にし、それをScnasnapでPDF化することでデータがPCに入ってしまいます。

②情報処理的側面のメリット
PDFファイルになった図書、論文ですが、PDFを閲覧するソフトで閲覧します。
・人によってはPCの画面を見るのは疲れるので紙のほうがいいと言う人がいます。しかしながら閲覧ソフトで文字のサイズを自由に変更することができて、スクロールバーや手のひらツールで文書を移動させることができますので、実際には実際の本や論文を読むより媒体と顔・体幹の距離を長く取ることができ、それほど目や身体的な疲労あまりないと思います。

下図のように、文字サイズを大きくすることで、実際の紙ベースの時よりも大きく表示することができ、画面と顔の距離を長くおけるので、姿勢も多少は自由に動かせて肩こりや眼精の疲労をなくすことができると思います。

01

それで情報処理的側面の長所ですが、その論文や図書をしっかり精読する場合は、そのファイルを開いて読むことになりますが、そうではなく、特定の用語、テーマについて本や論文を超えて横断的に知りたい場合があります。その場合にGoogle desktopやOSに付属する検索機能を使って、インデックス化されたファイル内のテキスト情報を検索し、該当するファイルを示してくれます。
このことで、どの図書、論文に何が書いてあったかを覚えている必要はなく、簡単にそのファイルのその場所へアクセスすることができます。
あるいは最初から読みたい図書、論文がある場合には著者名やタイトルの一部を検索して、その結果からファイルを開くというのもファイルへのアクセスとしてはとても早いでしょう。
・他のメリットとしては、よくわからない用語、単語があった場合はその言葉を選択して、Ctrl+Cでコピーして辞書ソフトで検索させたり、ブラウザソフトの検索ウィンドウに入れてgoogleで検索することができます。
紙ベースの図書、論文を読んでいてわからない言葉を調べる時に電子辞書やPC、紙の辞典で調べるよりも非常に早く調べることができます。
・自分が作成するプレゼンや勉強のために、図書や論文中の図表を引用する時に、紙ベースの場合はスキャナで読み込んで、必要な部分をカットしてプレゼンソフトなどに貼り付けていましたが、最初からPDFファイルになっていると閲覧ソフトのスナップショットツールで簡単に図としてコピーすることができます。
・PDFファイルなので他の媒体でも閲覧できる。僕の場合はiPhoneでPDFファイルをよく読みます。残念ながら、PCのディスプレイと比べて1ページ丸ごと表示して読むのは厳しく、文字のサイズを大きくするのですがiPhoneの画面に表示される文字数が少なくなってしまい、視認性がいいとはいえません。。常に指で移動させて読む必要があり、これはあまり心地よいことではありません。
この点については実際の紙ベースの図書、論文のほうが視認性が高いです。
ただ、Kindle(僕は持ってません)や近々登場するかもしれないApple社のtabletなどの電子リーダーの端末の登場によっていつでもどこでも高い視認性でPDF化した図書、論文を読めるようになるだろうと思います。

2009年12月12日 (土)

論文の読み方2:精読する

自分の研究に深く関わる内容の論文、明らかに直接的な先行研究である論文、引用する可能性がある論文、という場合は精読することになります。具体的にはアブストラクト、序論、方法、結果、考察を一通り目を通すことになります。序論では、本検討にいたる先行する知見や問題意識、研究目的に至る論理を追っていきます。方法と結果では具体的な研究手法や対象、得られた結果をどういう方法(統計も含めて)で解析しているかを見ていきます。結果では、計測する方法によって得られたデータについて単純な表示、もしくは、さらなる解析を行ったデータが提示されていると思いますが、まあ目を通し、しかるべき統計解析を行っているか、グラフや波形などの表示が分かりやすいかどうかを見ていきます。考察では、まずは序論の問題意識や目的に応じて、検討によって得られた結果と付き合わせて直接的な考察がなされているかどうか、それは論理的で、納得出来る内容かどうか、さらにその後に様々な切り口で本検討の結果や意味する意義について書かれてあると思いますが、やはり論理的であるかどうか、納得出来るものかどうか、興味をそそる知見かどうか、を見ていきます。

それで自分がどんなツールを使って精読しているかについて記していきます。

1.文献をPCで読む
まず、僕は現在は論文をそもそも紙に印刷しないで、PDFファイルで入手してそれをAcrobat、あるいはフリーのPDFファイルのビューアーでPCで閲覧します。
いろいろ理由がありますが、管理の面で物理的な空間を占めない、Google dedktopなどの検索ソフトを用いることで、PCのどこにおいていてもキーワードや著者名を入れれば、たちどころにそのPDFが開ける、最近は大型の液晶ディスプレイが安く購入できる時代になったので、目と画面までの距離を広くとれるしビューアーソフトで自由に拡大表示できるので身体的負荷が思ったよりほとんど無い、といった実用的側面が大きいです。
さらに論文執筆時に専門的内容の英語表現や名詞のテクニカルタームをどういう動詞などで受けるかといったとき辞典は有用ではありません。そうした場合は複数の先行研究の文献を閲覧して、そこで使われている表現を参考にします。例えばANOVA(分散分析)という名詞をどいう動詞で表現するか、が分からない時、和英辞典は役に立ちません。PDFビューアーの検索か、Google Desktopで「ANOVA」と検索すると、PC内のPDFファイルに総当たりで、ANOVAが使われているか検索します。その結果を見るとANOVAを含む英文が表示されて、ANOVA was carried onとか、ANOVA wad conducted on などという表現が使われていることが分かります。
その他にもメリットがありますが、こんなところにしまして、とにかく複数の理由で論文はPDFファイルとしてPCで閲覧することにしています。

2.論文で引用されている文献について整理する準備をする
精読する論文はほとんどが自分が現在書いている、あるいは将来書くであろう論文に引用する可能性があります。そして原著論文はたいてい数十本の文献が引用されています。ですので今精読しようと思っている論文の中には、特に序論と考察では、自分が興味を持つ文献、引用すべきだなと思われる文献が引用されているでしょう。
ですので、単に読むのではなく、出てきた引用文献について集めるべきだなと思う文献が必ずあるのだと言う心構えを持って、それをピックアップしながら読み進めないといけません。

フリーソフトでememopadというアウトラインプロセッサのインターフェースのテキストエディタがありますが、これを入手して今読む文献のツリーを作成します。
そして下位のツリーにページを作ります。
この下位のページに、今読んでいる文献のPDFファイルの最後にある引用文献のReferencesをコピペします(下図参照)。

01

このようにしてから、序論から読み進めていきます。
それで序論はどんな試みがなされてきたかについて沢山の引用文献を踏まえて書かれています。その中に、「あっ、これは自分も読まないといけない」という文献の記述があると思います。
その場合は、ememopadの上位のツリーの画面に戻って、引用されている文献が一言で何を言っている論文なのかを日本語で書きまして、その下に論文での記述をコピペします。そしてその下に、その引用文献の書誌情報(PDFファイルの最後のReferencesに書かれてある情報)を下位のツリーにまとめたコピペした一覧から探してコピーして、上位のツリーに切り替えて貼り付けます。
要約すると以下の通りです。

今精読中の論文の中で重要な引用文献が見つかった(精読しているPDFファイルを読んでいる時)

その引用文献の内容を日本語で簡単にまとめる(ememopad上位ツリーの1行目)
その引用文献の文中での記述をコピペする(PDFファイルの引用文献の記述をememopad上位ツリーの2行目に書く)
引用文献の書誌情報をコピペする(ememopad下位ツリーの引用文献のReferencesから、上位ツリーの3行目にコピペ)

02

このようにすることで、引用文献についての情報が記録として残るので、あとでその引用文献を入手するきっかけになります。
また1行目に短い日本語で表現することによって、後で時間が経ってもememopadのこのページを見たときにどんな先行研究があるかをぱっと見て分かるような高い視認性でまとめられているので、もう2度と精読した文献を読み直す必要がなくなると思います。3行目はその引用文献の書誌情報が貼り付けられているので、入手したいなと思ったら、例えばタイトルをコピーしてgoogleで検索すると、Pubmedかその文献のジャーナルのサイトで飛んで行って詳しく知ることができるでしょう。

細かいんですが、2行目のPDFファイルから貼り付けた引用文献の英語の記述は、後で自分が論文を執筆するときに、引用文献を自分の論文の主に序論や考察で引用したいと考えますが、その際の英作文の参考にするためです。
3行目の書誌情報は、別にPDFファイルの末尾のReferenceからコピペすればいいだろうと思われますが、そうすると今読んでいるページから最後のReferenceのページまでスクロールバーなどで移動して、ememopadへのコピペなどして、また精読に戻るときに読んでいる場所までスクロールバーなどで動かすのですが、正確に戻れなくなることがあるので、PDFファイルは読んでいる部分はそのまま表示させたいわけです。なので、論文を新たに精読する時に真っ先にRefenrecesをまるごと別のアプリケーションにまとめてコピペさせようということで、memopadの下位ツリーのページが適当と考えたわけです。

まずはここまでにしましょう。
いやあ自分が試行錯誤でやってきて今のスタイルに到達し、てきぱきと当たり前のようにやっていることですが、第三者向けに書くとかなり字数が必要となる内容でした。。
紙に印刷しないだと!?いろいろソフトを使いこなすとは面倒な、、、なんて思われるような「機械」に頼ったやり方でありますが、ライフハックの思想は、自分が本当に興味を持つ事象に真摯に向き合うために、その妨げとなるいかなる小さな心理的、物理的障壁を少しでも取り除き課題非関連の内容を意識上に乗せないようにする、そのために現代において発達してきたデジタルツールを使いこなす、ということだと自分は思っています。

論文の読み方1:アブストラクトだけを読む

英文雑誌の論文(原著論文)の読み方についてですが、自分の方法を整理をかねて記しておきます。

そもそも、論文を読む際にはアブストラクトしか読まない場合と、さっと全体に目を通すだけの場合と、一通り全てのパートを詳しく読んでいく場合があります。

前者のアブストラクトしか読まない場合とは、タイトルを見て自分にとって興味がある内容であるが、今自分が行っている研究について先行研究、もしくは引用する可能性のある文献にはならない、あるいは精読するほど興味・関心、時間が無い場合です。

こういう場合のツールとしては、
最新号を読む場合は、別に紹介した、Googleリーダーを用いて、関心のあるジャーナルのCurrent issue(最新号)のRSSを登録させ、iPhoneやPCで素早く閲覧していくというやり方をします。

最新号ではない文献についてアブストラクトを効率的に読む場合には、文献管理ソフトのEndnoteを使ってPubmed(医学系の最大の文献検索サイト)にアクセスして、検索語を入れて検索し、見つかった文献の書誌情報(タイトル、雑誌名、著者名、アブストラクト、発行年、巻・号、ページなど)をダウンロードし、Endnote上で閲覧します。EndnoteのPreview画面で、アブストラクトを読みます。Output styleをAnnotatedにすると著者名、発行年、タイトル、アブストラクトが表示されて読みやすいです。このようにして、ダウンロードした文献の書誌情報のアブストラクトをどんどん読んでいきます。だいたい1つの文献につき、3分から5分くらいですね。

1_3

上段はダウンロードした文献情報の簡単な表示、下段はOutput styleをAnnotatedにした場合の書誌情報のプレビュー。アブストラクトが表示されています

(Endnoteは基本的には論文を執筆して最後の投稿の際に、投稿先のジャーナルのReferencesの形式に併せて文中で引用した文献の書誌情報を貼り付けてくれる、研究者にとって必要なソフトです)
Endnoteが使えない場合はPubmedやScience direct、それぞれのジャーナルのサイトで検索語を入れて文献を搾ってブラウザソフト上で見るということになるかもしれませんが、それはページの切り替えがスムーズでなかったり文字が小さくて読みづらかったりします。僕はPubmedで検索して文献を搾った後、表示された文献についての書誌情報のRSSが作成されますので、これのリンクをコピーしてGoogleリーダーで登録します。

2

中央上部のRSSはこの検索語でひっかかった文献の結果情報についてのものです、これを右クリックしてリンクをコピーしてRSSリーダーで登録します。そもそも引っかかった文献の数が少ない場合はブラウザソフトで一気に読むべきでしてこの作業は必要ありません。あくまで数十本以上引っかかって、一気に読むまとまった時間が無い場合に有効でしょう。

それをGoogleリーダーかiPhoneのRSSリーダーで閲覧すると効率よくアブストラクトが読めます。

以上がアブストラクトを読む際に用いるツールとその使い方の紹介でした。

2009年12月10日 (木)

iPhoneで学術雑誌の最新号の記事を読む

iPhoneは研究情報を知るのに大変便利です。

僕は沢山のジャーナルの最新号の記事(タイトルやアブストラクト)をiPhoneで読んで、気になる論文があれば後でPCで文献をダウンロードして精読するようにしています。
具体的には以下の通りです。

心理学、神経科学、精神医学の領域における英文雑誌でインパクトファクターの高いジャーナルを調べて、それぞれのジャーナルのサイトからRSSのURLをコピーしてGoogleリーダーに登録する。

NetNewsWireというRSSリーダーのアプリを使ってGoogleのアカウントを入力して、Googleリーダーと同期する。
Wifi環境で、新着記事をダウンロードする(もちろん3G回線でもいいが、パケット通信を行ってしまうし、意外に遅い)。
ダウンロードされた記事はオフライン環境でも閲覧できる。

01_2 

もし気になる論文があればスターを付ける。
後でPCでGoogleリーダーを開くと、同期されていてスターを付けた文献について詳しく調べることが出来る。

といった感じです。

もちろん、iPhoneのサファリでgoogleリーダーにアクセスして閲覧するのもいいですが、それはオンラインじゃないといけません。

PCで直接閲覧するのも当然ありでして、実際そうするときもありますが、iPhoneだと時間と場所を選ばないので、歩いている時や、ふとした待ち時間や寝る時に見たりできて便利です。

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